こんにちはほりすです。
最近Twitterで話題のこれ↓
「毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、
30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。」
阪急電鉄の車内広告らしいのですが、なんだか・・・コメントしづらいですよね。
今日はこれについてちょっと掘り下げてみようかと思います。
まずある方のツイートを見てみましょう。
「給料とやりがい、君はどっちを取るか!?」みたいな話題がTwitterであがる度に、Leon Festingerがやった「人間はタスクに対する報酬が少ないほど、報酬の少なさによる不快感を和らげようと“このタスクは面白く有意義だった”と思いたがる」という“1$の報酬実験”を思い出してしまうな。
— rei (@rei10830349) June 10, 2019
なるほど・・・月収30万円の自分を正当化しようとして「でもこの仕事楽しいから」と思うようになるのですね。。。
虚しい。
こういうの、心理学用語で「認知的不調和の解消」っていうらしいです。
長時間働いてるのに、給料が安いという矛盾。
このような認知を持ったとき、その心の矛盾をなんとか改善しようとするはたらきらしい。
ここで「1ドルの報酬実験」について調べてみました。
学生たちに単純作業のアルバイトをさせ、次に同じ作業をする学生にその仕事の楽しさを伝えるというものです。高い報酬額がもらえるグループと低い報酬額しかもらえないグループの2パターン作り、どのような違いが出るのかを検証しました。
その実験結果はなんと、
「報酬が少なかったグループの方が、仕事に対する満足度が高かった」
というものでした。
なぜこうなったかというと、「作業はつまらない」「しかし楽しさを伝えなきゃいけない」という心の矛盾が生じ、それを改善するべく「この作業、もしかしたら楽しかったのかも」と、報酬の低いことを正当化するよいうな心理がはたらくからなんです。
なんだかゾクっとしませんか?
こういう背景で、ワーキングプア(=フルタイムで働いてるのに貧困から抜け出せない人々)が生まれてるんだなあと感じます。
これは完全に日本の大きな問題だと捉えられるのですが、
それを正当化しようとしてるのが、最初に載せた阪急電鉄の広告の画像なんじゃないかと。。
確かに炎上するのも無理ないですね。
とはいえ、、、「月収30万円」貰っている人って、実は日本では上位層なんですよね。
流石にこれは驚きです、、、。特に20代なんて、10%も居ないんですね。
そしたらあの電車広告は、月収30万を薄給扱いしているわけですから、
「なんなら30万も貰ってねーよ!!!」
と怒り出す人が居ても仕方ないように思います。(汗
まあこんな議論、美味しいご飯食べてる人に「アフリカでは食べられない人もいるのに!」って言うのとちょっと似てる気がしますし、この辺でやめておきます。
この炎上を受けて、車内広告ジャックは取り下げになったみたいです。
現代のSNSの拡散力は恐ろしいですね。
このブログを読んでる大半の方は大学生または社会人なりたてだと思いますので
月収50万以上でやりがいもある仕事ができるようにお互い頑張っていきましょう。
ちなみに私は月収50万もやりがいもどっちも手にしてません。
が、焦らず毎日コツコツ積み上げていこうと思うところです。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
ほりす